小学校3年頃の話。
毎月買っていた雑誌がある。「小学○年生」の学習雑誌だ。
それには、毎回、付録が付いていた。その時も双六の付録が付いていた。
当時、僕は付録の類は、大事に袋にしまっていた。
遊んだ後、きちんと付属品の数を数えて片づけていたので、
「物を無くす」という事が無かった。
その日も友人と双六で遊び終え、片づけたのだが・・・1つだけ駒が無い。
友人が間違えて持っていったのか?聞いたが、知らないという。
親にも、だらしが無いからだと怒られ、踏んだり蹴ったりだった。
そして数ヶ月の月日が流れ・・・誕生日がやってきた。
親に誕生日プレゼントの地球儀を買ってもらう為に、
デパートの玩具&文房具売り場へやって来た。
だが、何故か突然、ある玩具に魅せられる。何の変哲も無い、変形ロボットに。
急遽、親に地球儀はいいから、このロボットを買ってくれと、せがんだ。
地球儀よりも安い玩具だ、まあいいだろう的に、親を口説き落とす。
そうして、ロボットを抱え、家路に着いた。
紙箱を開け、発砲スチロールの箱を取り出す。
スチロール箱からロボットを出した、その中に・・・駒があった。